お金はあなたの人生の時間

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まずは、お金に対する考え方を改めてください。お金とは、我々が自ら寿命を差し出して得るものです。

私たちの生きている経済社会はゲームなのです。現在の資本主義システムそのものがゲームであり、このゲームの目標は『一番多くのガラクタに囲まれて死んだ人の勝ち』というものです。

このゲームには予め、私たちにお金を使わせるためのプログラムが至る所に仕込まれています。最新のテクノロジーに買い替えさせる、流行に乗ること、持ち家を買うこと、高速道路を使うこと、あらゆるところにお金をしようさせるための基本設計が行われています。

広告はあなたの購買意欲を湧かせるために、商品をに身につけるのは美男美女を使用します。化粧品を美女が薦めている画像や映像を見れば、自分もそんな風になれるのではと空想し、購買意欲をかき立たせるのです。

ゲームは参加人数が多いほど盛り上がります。消費社会に属する全ての人間がプレイヤーです。ゲームには悪役が必要です。それは不況、不景気、インフレ、生活費といった耳障りの悪いものたちです。彼らが襲ってくると、私たちは自分を守るためにより働き、お金を増やそうとします。

消費者物価指数が上がっていると言われると、どうにも生活が貧しくなっているような気持ちになってきます。ですが、消費者物価指数の対象には、実際は必要のないものたちも多く含まれていることには気づけません。

お金には価値があると信じるあまり、あまりの多くの人はお金のために人生を使います。お金は人生の時間を支払って手に入れる物です。当然ですが、人生の時間は有限です。平均寿命など持ち出さずとも、事故や病気、事件に巻き込まれていつ死ぬかさえ分かりません。本当は思っているほど自分の人生の時間は多くないかもしれません。

お金は、人生の残り時間を削ったものとわかれば、とても貴重な物だとわかるはずです。あなたが普段家電量販店やホームセンターで買っているものは、お金で買っているというよりも、人生の残りの時間で買っているのです。

つまり、お金=あなたの人生の残り時間とも表現できるわけです。

これを理解すれば、お金は何に使うか、優先順位を決めなければいけないことは明白です。自分自身に向き合ったり、他者との関わりをもったり、地域や世界に貢献したり、精神を安定させたりです。

経済的自立とは、お金持ちになることだと考えている人は多いです。ですが、お金持ちの定義とはなんでしょうか。いくら持っていればお金持ちなのでしょうか。明確な定義はありませんが、要するに他の人たちよりもお金を持っていればお金持ちだといえます。

この論理から考えれば、お金持ちだと思っていた金額に達した時は、まだ上がいるわけなのでお金持ちとはいえなくなります。世界一の富豪にならない限り、お金持ちとはいえなくなるのです。真の経済的自立とは、私たちにとっての『十分』を知ることです。これは禅の世界では『知足(ちそく)』と言われています。

『知足・十分』を理解しなければ、どんなにお金や物を溜め込んでも満足することはありません。『知足・十分』を知ることが出来れば、欲しくないものや必要ないものからの誘惑に惑わされなくなります。心の財産は経済的な財産とは紐付けられないことに気づきます。

仕事終わりまでの時間を数えたり、給料日までの日数をカウントダウンしたり、車やバイクのローンが支払い終わるまでの給料を得るためにどれだけ働けば良いかを考えることもなくなります。お金のことで頭を悩ませる必要はなくなります。

経済的自立を果たせば、お金が人生で果たす役割を、あなたが決めることになるのです。他人や社会ではありません。お金にコントロールされるのではなく、意図的に利用できる物になります。今まで当たり前のように目指していたお金持ちになることではないことがわかるでしょう。

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