テーマ型投資信託は金融機関にとって都合の良い商品

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テーマ型投資信託と言われるとピンとこないかもしれませんが、何らかの単一或いは複数のテーマに限定して、その業界の企業の株式だけを重点的に運用する投資信託のことをテーマ型投信と呼びます。例えばAIとか5Gとかに投資するファンドのことです。

誤解を恐れずにいうと、テーマ型投信は基本的に銀行や証券にとって都合の良い商品です。こういった商品は買うと損する、というわけではないですが、うまく営業マンに釣られていることになるので金融リテラシーの観点で考えれば商品としては無しです。

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テーマ型の投資信託の営業に騙されてはいけません

初めに断りをいれておきますが、テーマ型投信を買うこと自体をダメという気はありません。なんでもそうですが、投資は結果論ですので、そのテーマがその年度で最も活況で株価が上がったということはあることです。短期売買を意識した投機になるので、私は勧めませんが利益が出る以上その売買行為を失敗とは言えません。

ですので、ご自身が自主的に調べてお買い付けになるのであれば、それはなんら問題はありません。というかテーマ型投信が悪というわけではありません。実際に株式市場はその時々の受給によって騰がりやすいものがあるのは事実です。

ただ、銀行や証券会社の営業マンから勧められたテーマ型投信を買ってしまうのは個人的に勧めません。なぜなら、テーマ型投信は「営業マンにとって売りやすい商品」だからです。

例えば2020年は5Gがいよいよ活況になってくる年です。これから本格的に運用が開始されていくわけなので、5G関連の会社は販売する製品や部品の需要が増えて業績が良くなるというストーリーは当然のごとく描けます。

これらの話は、投資を知らない人間にも分かりやく理解しやすいです。財務や会計、企業の業績を調べたり説明したりしなくてもなんとなくイメージしやすいので売りやすいのです。これからは5G→5G関連企業の業績が良くなる→株価が上がる、小中学生でも容易に理解できるから、投資にあまり関心がない層にも買ってくれやすいんですね。

テーマ型が販売されるときは、大体ひと相場終わった後

形のない金融商品という意味では株や債券も同じですが、正直に言って証券会社の営業マンは売りづらいんです。株式であればその会社のビジネスモデルから今後の将来展望を語ることができます。債券であれば利率がはっきりしているのでお客様がどれくらいの利益を得られるかを予測しやすいのです。

それらに対し、投資信託というものはどれくらいの利益が見込めるかが非常に分かりづらいのです。ましてや投資先は運用会社が勝手に判断して変えてしまったりするので販売する営業マンは大雑把にマクロ的な説明しかできないのです。

テーマ型投信はその時点での相場の話題性などを考慮して作られることが多いですが、株式投資をしている人ならお分かりだと思います、一度材料視されたテーマというのは、よほど中長期的なものでもない限り相場は長くは続きません。

つまり新しくテーマ型の投信が開発されるときは、そのジャンルが話題であったり人気の材料で売りやすいので作られるのです。これは、お客様ではなく販売会社を意識した戦略です。

投資信託は金融商品の詰め合わせ

投資信託はいろいろな投資先をパッケージにしている商品です。

これはお菓子の詰め合わせと似ています。

例えばうまい棒やよっちゃんイカの単品を誰かにセールスしろと言われれば、どういう商品でどんな人が好きそうか説明しやすくないですか?

でも、うまい棒もよっちゃんイカもガムも板チョコとも麩菓子もラムネもポテチもさくらんぼ餅も色んなものが入っている詰め合わせ商品を売れと言われたら、なんと言ってセールスしましょうか。

詰め込まれているお菓子を一つずつ説明なんてしていたら面倒ですし聞いている方も分からなくなってしまいます。かと言ってどれかだけを絞ってセールスすると他のものはどうでもいいのかとなってしまう。

しかしこれがチョコの詰め合わせなら説明しやすいですよね。聞く方もああチョコの詰め合わせなんだと分かりやすい。だからセールスも理解されるし買ってくれる期待が上がるわけです。

投資信託は金融商品の詰め合わせなので、その一つ一つ全てを説明なんてできません。しかも運用は自分がするわけでは無いので、具体的にどういう意図で商品を運用するのか営業マンは細かく説明できないんです。

だから、テーマを絞って作られた投資信託は説明しやすいし売りやすいんです。これはその投資信託が良い悪いという問題ではありませんが、いずれにせよ流行は廃れていくので、話題のテーマを扱った投資信託が販売される頃には、もう買いたい人はあらかた買った後のことが多いんです。

そもそもテーマを絞って投資をするということ自体、あまり好ましい投資の仕方ではありません。確かに5Gの会社は業績向上の期待はできますが、じゃあ医療は? 日用品は? これからも大事な分野ですよね、じゃあ投資しないんですかって話です。

個人的には、投資信託は使う場合はコストの低いインデックスファンドに投資をするのが無難だと思います。銀行員や証券マンが売りやすい投資信託は手数料も高く、相対的にリターンを抑制される可能性があります。

営業の提案を受ける際には、本当にその商品がご自身の資産形成に役立つかよくお考えになってから買い付けするようにしてください。

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