お金増やしたいですよね、でも投資は難しそうという方に、シンプルにこれに投資すれば良いという答えを明示したいと思います。投資なんてのは難しく考えない方が成功しやすいんです。頻繁な売買は損益を悪化させるだけですから。
利率7%で運用すればお金は10年で2倍になる
結論から行ってしまうと、利回りを年率約7%で運用することができれば、資産は10年で2倍に増えます。これは「72の法則」という数式で簡単に求めることができます。この72の法則とは、元本が2倍になるための利率と期間を求めるための計算式です。
年利(%) × 年数(年) = 72
72 ÷ 利率(%) = 年数(年)
どちらも同じ意味ですが、これらを計算すると資産を2倍にするための期間と年率の近似値を計算することができます。この計算をしてみると、およそ7%の利回りが実現できれば資産を10年間で倍にすることができますね。
利回り7%を実現する期待ができるものは
ずばり株式指数に連動するインデックスファンドです。
金融商品は数多くありますが、実際のところ利回り7%っていうのは結構難しいんです。よく株式投資を煽る雑誌や広告には株で儲かって資産が1年で倍になりましたとか10倍になりました(テンバガー)とかありますが、あれはギャンブル的売買を行ってたまたま達成したに過ぎません。
債券でもジャンク債やハイイールド債と呼ばれる債務不履行の懸念がある債券であれば高い利回りを提供されますが、債券は単利ですし、万が一その発行元が債務不履行を起こせば紙屑になってしまうのでリスクが高過ぎます。
外債も別記事でもご説明した通り金利の高い新興国では不公平さをなくす機能が働き日本円に対して価値は長期的に下がっていきますので、外国通貨建ては長期的な利益を稼ぐには難しい商品です。
株式がやはり長期的な視野で見れば一番な証券投資なのですが、個別で株式を買い付けるのは色々な財務や会計の知識なども必要になってしまい、簡単に投資したい人には敷居が高いです。
なので、投資をしたらあとは放置しておけば良いだけの投資信託にしてしまうのが一番手っ取り早いです。ですが、投信ならなんでも良いわけではありません。投資信託には
・アクティブファンド・・・積極的に売買を行い利益を目指すファンド
・インデックスファンド・・・何らかの指数に連動するように株式を揃えるだけなのでコストがかからないファンド
の2種類があります。統計ではアクティブファンドは長期的にインデックスファンドに7割以上負けると言われており、長期間にわたって好成績を出し続けるファンドを探すのは困難なことかた、インデックスファンドに投資するのが無難です。
どの指数を対象にすれば資産は2倍に増やせる期待ができるか
結論から言うとアメリカです。次点として先進国の指数です。統計をとってみると、アメリカ一国だけの株式指数の方が先進国をまとめたパックの指数よりもパフォーマンスが良いです。
例えばアメリカで代表的な指数であるS&P500(配当込・円ベース)であれば、
10年・・・15.4% 20年・・・6.4% 30年・・・9% (平均年率) でした。
これに対して日本のインデックスファンドでよく使われる先進国の指数であるMSCI KOKUSAIインデックスでは次のとおりです。
10年・・・12.2% 20年・・・5.8% 30年・・・8% (平均年率) でした。
いずれも2019年12月末を基準にした計算です。
*HP「わたしのインデックス」様よりデータ抽出しています。
新興国のインデックスファンドもあるのですが値動きがこれらよりも大きく、その上で利回りに大した魅力を感じられないので、はっきり申し上げて投資リスクだけ高いと言わざるを得ないのでここでは割愛します。
もちろんこれはあくまで2019年12月末を基準にした計算ですので、基準となる年月をずらせば結果は変わります。とはいえ、長期的な利回りはそう大きく変動するわけではありません。おおよそこれくらいの利回りが得られる期待ができるとお考えいただければと思います。
つまり10年で2倍を期待できる投資信託は
投資信託には信託報酬という保有しているだけでかかるコストがあります。ですのでインデックスファンドを選ぶ際には信託報酬が最も安いファンドを選択すればOKです。となると、あとは比較して選ぶだけです。
信託報酬が最安値であり、預かり資産がそれなりに多いファンドを抽出してみると結果は次のようになります。
・eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 信託報酬0.1%
S&P500に連動するインデックスファンドの定番。このeMAXIS Slimシリーズは競合ファンドがコストを下げると追随するという素晴らしい性格を持っています。
・ニッセイ 外国株式インデックスファンド 信託報酬0.11%
こちらは先進国に分散投資したい場合のインデックスファンド。同等のコストで運用しているファンドもいくつかありますが、預かり資産はこれが一番多いです。
結論、これらの投資信託にお金を預けてあとは放置。10年後には倍になってるかもしれませんよっ!
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