外貨建て保険「プレミアカレンシー3」にはご注意を。

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第一フロンティア生命が2019年10月にプレミアカレンシー・プラス2の後継として販売開始した外貨建て保険商品、それがこのプレミアカレンシー3です。満期重視プランという新しいプランを導入して運用方法に幅を持たせていますが、相変わらず契約する価値はほとんどないと考えます。

プレミアカレンシー3 | 商品一覧 | 第一フロンティア生命
第一フロンティア生命の公式ホームページです。一生涯のパートナーとして、いつでもあなたに、とっておきを。当社の商品についてご紹介しています。

基本プランと満期重視プランに分けられており、基本プランは従来通り積立利率で地道に外貨ベースで増やしていくもの。資産を確実に増やすなどとパンフレットには表記されていますが、あくまで増えるのは『外貨で』あって日本円ではないので注意してください。

満期重視プランは中途解約すると十中八九損失をするん可能性が非常に高いが、満期まで我慢すれば結構お金は増えますよ、というもの。増えるのは勿論海外のお金なので、日本円に両替した際には為替レート次第ではさらに増えることもあれば損失を被る可能性もあります。

基本プランは従来のよくある外貨でゆっくり増やして行きましょうというオーソドックスなタイプです。個人年金保険なので、死亡保証型のように万が一の場合は増えて戻ってくるというようなシステムもありません。全ては為替に左右されます。

途中で解約する際には大きな解約控除が引かれかねない点で見れば、流動性なんてものはありません。早期に解約すればするだけ損になります。為替手数料も基本的にはどの通貨でも50銭は持っていかれ、契約費用もとり、食いっぱぐれがないようになっています。

個人的にはまだ証券会社で外貨MMFなり銀行で外貨定期預金でもしていた方がマシではないかと思ってしまいます。それくらいこの商品には魅力を感じません。外貨運用がしたいのであれば、選択肢は実は結構多いのです。なのでこの商品のデメリットをまとめさせていただきます。

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手数料がえげつない。

期間3年の場合・・・2.5% + 為替手数料約1%程度

期間5年の場合・・・3.5% + 為替手数料約1%程度

期間6年の場合・・・4.0% + 為替手数料約1%程度

期間10年の場合・・・6.0% + 為替手数料約1%程度

期間10年についてはまさに暴利と言えるのではないでしょうか。期間3年や5年の場合は銀行や証券会社の投資信託ではこれくらい取るものもあります(そちらも業界で批判されているのではっきりって暴利ですけど)、6%の手数料にさらに為替手数料まで取るというのはえげつないですね。

この商品はあくまで積立利率という利回りで増やしていく商品なので、運用の上手い下手で結果が変わるような投資信託とは違います。なので、どれくらいの利益が得られるかは為替次第になります。10年契約だと6%というかなり強気な手数料をとっているわけですが、はっきり言って、これ契約するなら購入手数料無料のインデックスファンドに10年間投資した方が間違いなく無駄な手数料を取られずに利益を得られるでしょう。その方が余程健全です。

しかし残念ながら銀行員は長期間での運用を提案してくるでしょう。なぜならそちらの方がバックされる手数料は大きいでしょうから。

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年金原資はいずれも外貨ベースです。

当然ですが、満期重視プランの満期時に大きく増えるお金はあくまで外貨ベースです。ですので数年後の為替レート次第ではさらに増える可能性もあれば減る可能性もあります。このあたりは気をつけなければいけません。

もちろん年金を外貨で受け取ることも可能ではありますが、その際には受け皿となる外貨普通預金講座などを用意する必要があります。外国送金の形になると思いますの着金に時間がかかったり、余計な手数料がかかる可能性もありますのでご注意ください。

満期重視プラン死亡給付割合50%は超ハイリスクです。

いくつかのプランがありますが、最もえげつないと思えるのはこのプランでしょう。何しろ契約時にまず手数料をとります。さらに契約期間は絶対解約させないオーラを解き放っています。もしも中途で解約しようものなら問答無用で半値を回収されてしまうという恐ろしいプランです。

その上であくまで年金原資は外貨建てですから、円換算額が減少するリスクを抱えてします。特にべらぼうに利率が高いというわけでもないと思うのですが。これを10年間で運用するなんてとても危なくて私にはできないですね。

よくあるタイプの保険は経過年数が増えるほど解約控除も逓減していくものですが、これは予め手数料をとっているので解約控除の概念がありません。9年後にどうしてもお金が必要になって解約しても戻ってくるのは半分だけです。

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まとめ

この商品は契約するに値しない保険と断じて良いと思われます。理由は受け取る利益に対してリスクや制限が強すぎると感じるからです。

この保険を申し込むということは、基本的には将来の資産形成が目的と思われます。しかし、例えば基本プランの6年契約ものに関して見れば、アメリカドルでは実質利回りは1.32%です。4%の契約時費用と為替手数料50銭もかかります。

これに対し、外貨預金に強いソニー銀行の3年ものアメリカドルの外貨定期預金は1.3%とほとんど同じです。しかも為替手数料は15銭と圧倒的に少ない手数料です。この条件を比べた時、それでも果たしてこの保険に入る価値はあると思えるでしょうか。

この世界は知らないことで損をすることが多いです。銀行員の安易な説明を鵜呑みにせず、しっかりとお考えの上契約するかは判断いただければと思います。

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