3分で分かるのれん

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のれんという言葉をご存知でしょうか、これだけを聞くと食事処の入り口に下げられている暖簾のことを思い浮かべると思います。ここでいうのれんとは会計用語の一種ですが、語源は軒先に下がっている暖簾からきています。

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のれんとは目に見えない価値のこと

企業の資産とは何か、と聞かれれば純資産を思い浮かべるのではないかと思われますが、実際に企業が有している資産は他にもあります。例えば従業員、その企業で働いている人は仕事を行っていく上で培ってきた技術や知識、情報を有しています。これは企業にとって重要な資産ですよね。ですので、業績が悪化したからと言ってすぐにリストラ策に講じる企業は資産を目減りさせていることにもなるんですね。

そして次にブランドです。これはその企業だけが有する圧倒的な資産です。これだけで純資産以上の価値がある企業も存在するでしょう。食べ物でも飲み物でも衣服でも電化製品でもそうですが、よく知らないブランド名のものとよく知ってるブランド名のもの、どちらかを選択する場合はよく知っているブランドを選びませんでしょうか。これがブランド力です。

他にはその企業と取引先や顧客とのネットワークなどもあります。こう言った目に見えない資産のことをのれんと言います。語源は暖簾です。暖簾に書いてあるお店の名前は一種のブランドですから、よく知っているお店の方や美味しい食事が食べられると有名なお店の名前は暖簾に書いてあったら入っちゃいますよね。

株式投資、とりわけ中長期的な投資を行う際には、こののれんの考え方が重視されます。何故なら、企業の成長にのれんは必要不可欠な要素だからです。

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のれんの求め方

のれんは企業の買収や合併など、買収する企業が支払った金額のうち、買収先企業の資産を差し引いたマイナス分のことを言います。計算式で表すと次のようになります。

のれん = 買収金額 ー 買収先の純資産

ですので、買収した金額が買収先の純資産を超過していない場合には、負ののれんなどと呼ばれたりします。買収する企業は、その企業ののれんを期待しているはずなので、そのために余計の金額を支払うことになります。これがのれんとなります。

ちなみに日本の会計上ではのれんは20年以内に均等に償却するようになりますが、これはのれんの価値が時間と共にのれんの価値が減少していくという考えに基づいています。しかし、本質的にのれんの価値が時間と共に減少していくという考えはおかしな話です。

例えばコカコーラは販売されてから130年以上が経過していますが、このブランド力は年々弱まっているでしょうか。Appleのブランドやマクドナルドの知名度が年々衰退しているとは思えません。現に、国際会計基準ではのれんの償却は禁止とされています。

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のれんは企業の価値をあわらす

のれんとは買収する企業にとってはプレミアムなのです。株式投資を行う際は、単純に企業の保有する純資産を元にして計算しても本当の割安感は求められないと考えられます。PBRが1倍を下回る企業は純資産を基準に考えた割安感を示しますが、それは世界中の投資家が理解しています。

それでも買われないということは、その企業にプレミアムを支払う価値を感じられないと判断しているからです。特に機関投資家はあらゆる計算をしてその企業の価値を図ろうとしています。もちろんその中にはこう言った無形資産も組み込まれています。

それでも買われない企業というのは、中長期的によほど大規模な材料でも発生しない限りは長らく株価は安いまま低迷すると考えられます。株式投資を行う際には配当金も大事ですが、株価の値上がりも重要です。企業のが成長して価値を増していけば、自ずと株価は上がっていきます。投資家はその利益を期待するのです。

株価が上がらない銘柄を保有していても時間の無駄、機会の損失に他なりません。企業分析を行う際は目に見えない部分にも注目するようにしましょう。

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