無形資産を増やすことに努めよう

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経済的自立を目指す上で必要な有形資産を所有できたら、それ以上の物は必要ないので買い増すのはやめよう。もうすでに必要十分のラインを見極めることができたら、それ以上はあまり自分を幸せにしてくれないのは分かっているはずです。

経済的自立を目指す上では、不要な支出は極力抑えるべきです。かといって、無理に節制をしようとするとあまりの苦しさから反動が生じかねません。自然に、そして不満のないように支出を減らさなければいけません。

そこで、経済的相互依存という考え方を採用しましょう。これは、無形資産に通じるものです。互恵経済というべきものです。人は一人では生きていけないという基本的観念を、経済的に当てはめる考え方です。

物質主義の世界では、物やお金を自分たちで占有しようと考えます。そして、より多くの物やお金を独占した人が勝ちになります。そういう経済のゲームです。ですが互恵経済は、物は誰か一人のものではなく、共有して使われることになります。

綺麗事のように聞こえる話ですが、世界の多くは互恵で成り立っています。例えば道路や橋、空気、自然、公共図書館といったものは、誰かが独り占めしているわけではありません。たくさんの人たちが思いやりの精神で共有しています。極端な話、経済活動の中で使用される資源は、根本的に地球からいただいている物です。本来は誰のものでもないです。

相互依存の愛の経済の中で成功するやり方が学べる人が、経済的自立を果たすことができるのです。生きるために必要な最低限のことにお金はかかりますが、それ以外の欲求を満たすためにお金に頼る必要はありません。助け合いの精神が調和することで、あまりお金をかけなくても生活できることが分かってきます。あなたが最良のものを与え、それに見合った見返りがもらえる社会です。

お金の稼ぎ方、使い方、貯め方が人生の目的と調和するとき、消費主義に惑わされることなく本当に大切なものを見据えることができます。それは友人や家族、学びや共有やチャレンジ、尊敬や他者とのつながりです。「他者」とは人間に限りません。本当に人生で大切なものは、案外お金はそんなにかからないものかもしれません。

ただし、これら無形資産を築くには相応の時間や忍耐、互恵関係が必要です。なのでポイントとしては、有形資産(物ではなくお金)を貯めながら、同時に無形資産を築くようにするのが理想です。ではこれら経済的相互依存のための3つの柱を説明しましょう。

まずは能力です。これはたいそれたものでなくて構いません。人に頼らず自分で出来るというスキルのことです。これによってお金を払って任せなくなるので節約にもなりますし、その能力を活用して新たな仕事が出来るかもしれません。

DIYや簡単な修理など、よほど専門的な技術や経験を要さないものはいくらでもあるでしょう。料理だっていいでしょう。ウェブサイト作りも良いです。野菜を作れば食べるにも困らなくなるかもしれないです。技術を磨くための投資は、金融商品を買うよりも最終的にはより大きな利益をもたらしてくれるかもしれません。そう言ったことを敢えてお金を払って誰かにやってもらうのではなく自分でやるのです。

培った能力で他人に貢献したり、コミュニティの役に立ったり、必要になればそのスキルで仕事をしてお金を稼ぐことも可能になるのです。

次に周囲の人に貢献することです。思いやりの経済圏を作ることです。与え与えられる世界です。ギブアンドテイクです。最近の社会は他人との関係性が薄くなっています。都会ではアパートやマンションで隣にどんな人が住んでるかも知らないこともあります。物が溢れ、一人でも生活ができるようになったため、人は今まで以上に自分の内側に籠るようになってしまいました。便利であることは、その全てが正しいとは限らないという一例です。これは当サイトでも何度も出てくるであろう言葉ですが便利が必ずし善とは限らないのです。

互恵的な関係性によるネットワークを通じて築き上げることができます。人生のパートナーだけではありません。自分が住んでいるコミュニティや所属するコミュニティで友情や関係性を育むことも大切です。近しい人を作るのです。そうすることで、お金もかからなくなるし、人生の真の意味で豊かになります。

次にコミュニティです。人とのつながりの輪を広げること、つまり「」です。コミュニティも自然の富なのです。貨幣経済の外側で物やサービスを共有し、思いやり支え合う集団の経済は、その愛が通貨の代わりになります。孤独にはお金がかかるのです。共有こそ富と理解してください。

コミュニティとは自分が生活する場所を選ぶこと、近くの店、社会的サービス、中心街で楽しめる文化、農家の生産性、森の静けさなどです。周辺環境を考えてください、食料や水、電気はどこから来るか、地元経済に参加してコミュニティを広げることができます。社会システムと自然のシステムが詰まった場所です。身の安全と助け、心を豊かにし、より社会に貢献できるようになり、長期的にはあなたに必要なものを提供してくれます。

物は必要以上に所有してもあまり幸福感を生み出しはしません。お金は経済的自立に必要不可欠な資本なので、お金はしっかり貯めていくべきです。無駄遣いはしてはいけません。そして、物を増やすことよりも以上の3つの無形資産を重点的に増やしていくように努めていくと、より早く経済的自立を達成できるでしょう。

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