3分で分かる効率的市場仮説

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効率的市場仮説という言葉をご存知でしょうか。これは現代の金融市場においては、あらゆる情報は瞬時の伝わることで価格の調整が行われるため、安い株価も高い株価も瞬時に適正株価になり投資家は割高でも割安でもない値段で買うことになる、という仮説です。

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情報は瞬時に伝わるという考え

効率的市場仮説は、極論としては市場は全ての材料やニュースを即時に反映するという理論です。世界中の投資家は常々企業分析を行っています。各自が導き出したその企業の適正株価というものを計算して、それに基づいて割安か割高かを判断しています。

世間でその企業に対するニュースや材料が発信されると、それをいち早く察知する投資家が材料によって業績推移がどう変化するかを計算し直し、現在の株価が割安か割高になる場合は売買を行うという一連の流れにより株価は適正株価に収斂するというものです。

ここでこの仮説を支持するものの考えによれば、企業分析などしても結局のところ意味はなく、下手な売買や誤った企業分析はむしろ投資にとってはマイナス影響を及ぼすいう意見があります。

投資信託の世界においては、インデックスファンドに投資する理由の一つがこれに当てはまります。アクティブファンド(積極的に企業分析と売買を行うことで指数以上の利益を目指すファンド)はインデックスファンド(指数に連動するファンド)に勝てないという要因の一つであるというわけです。

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アノマリーは存在する

アノマリーというのは理論のねじれのことで、論理的に説明できない現象のことです。過去何十年という間も投資家と学者の間ではこの効率的市場仮説の正しさについて論争を行なっていますが、決着はついていません。

現実的に、インデックスファンドの方がアクティブファンドよりも長期的に成績が良いのは事実です。一部非常に運用成績の良いファンドもありますが、そのようなファンドが今後もずっとその成績を保てるとは限りません。

アクティブファンドが負ける大きな要因は手数料というコストです。企業分析には人手がいるので人件費がかかります。株式を売買するにはその手数料、そして税金も発生します。こういったコストが収益を押し下げていくのでアクティブファンドはインデックスファンドに勝てないのです。市場が効率的かはまた別問題です。

また、もしも市場が常に合理的であるのなら、どうしてITバブルやリーマンショックのような出来事が起きるのか、という批判もあります。常に正しい株価に修正されるなら確かに大規模な調整はされないはずです。

株価というものには投資家の期待や失望といった心理的要因が多分に含まれています。この要素は適正株価を曇らせる要因ですし、市場には中長期的に渡って放置される情報もあるだろうと言われます。投資家が気づかなければ情報は反映されません。瞬時に反映される確証はないのです。

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おおよそ市場は効率的である

現在では、市場が効率的であるかどうかについては、おおよそ市場は効率的である、と表現されるように落ち着いています。この効率的か否かは非常に激しいぶつかりがあり、色々な角度からのアプローチがされていますが、決定的なものはありません。

私たち投資家としても、インデックスファンドに投資をするのがベターなことは理解していますが、同時にベストでもないことを理解しています。思考停止をすることなく常に企業の将来を調べることは決して無駄にはならないでしょう。

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