投資は評価額を気にするほど損します!

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皆様、投資は行っていますでしょうか。当ブログでは投機、いわゆるギャンブルは推奨しません。とは言え、投資信託にせよ、株式にせよ、長くもてば利益が出ると頭ではわかっていてもついつい今の時価評価額を気にしてしまいませんか。実はそれ、損失への近道なんです。

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確認頻度が多いと損している結果を知りやすくなる。

株式のチャートを見てみると、上がったり下がったりしていますよね。でもしっかり営利を稼いでいる企業であれば、ゆっくりと株価は上昇していくのが当然です。とは言え、短期的には横這いであることの方が多いのです。つまり、短いスパンで見ると資産は増えていないことの方が多いのです。

しかし、もしこの値動きを、頻繁に確認していればどうでしょうか。例えば1日おきに確認したり、1週間おきに確認したりしていた場合、恐らくは損失していたり全然増えていないケースが多いと思います。

2017年にノーベル受賞したシカゴ大学院のリチャード・セイラー教授は、損失を頻繁に経験すると人はリスクを回避したくなる心理が起きると論じています。ここはとても重要な話だと思いますのでポイントです。

評価する回数が多いほど不安は増える

投資をしていると、自分の保有している資産がどれくらいになっているのかはどうしても気になってしまうものです。私もいつもいつも気にしてしまって不安で仕方がない日もありました。

うわ、昨日より下がってるよ〜あ〜最悪だ〜

よし、今日は昨日よりも騰がってるぞ〜

こんなことばかり考えていました。こういう方、私だけではないですよね?

それでもって、心配しすぎて不安になって最終的には弱気になるんです。やがて、こんなハラハラするのは嫌だから売ってしまおうとなるんですね。これが、評価を気にしすぎると不安が増えるの意味です。

近視眼的損失回避

おそらくですが、平日毎日前日比で上がったか下がったかを気にしていると、半分の日は下がってるんじゃないでしょうか。それくらい相場は変動します。つまり100日以上は「損した〜」って思うと思うんです。

人間の心理には損失回避というものがあり、できるだけ損はしたくないと損失に対し不安になったり恐怖したりしがちなんです。なのに、100日くらい損した〜って思ってしまったら、不安で投資なんて続けられないですよね。

これをセイラー教授は「近視眼的損失回避」と名付けました。ここ、テストに出ますからね! 冗談ですが、それくらい大事なポイントです。

損をしたくない→評価を見る→不安になる→損をしたくないので臆病になる。

一般的に、マイクロソフトもビザもアップルも、コカコーラも長期的に収益を稼げる企業の株価は右肩上がりです。これはNYダウやS&P500もそうです。それなら、定期預金より株式買った方が将来的には間違いなく高い利益を得られる期待はできるはずなんです。

それなのに不安になってしまうのは、毎日のように値動きを調べて上がった下がったと一喜一憂するからです。マイクロソフトやビザのチャートを短い期間で見てみると、あまりすぐには上昇していないことがわかると思います。勿論タイミングもありますが、頻繁に損益を確認しても不安を煽るだけなのです。これを繰り返すことで投資の意欲は削がれていきます。

評価額の確認は、せいぜい年に一回で十分。

ウォーレン・バフェット氏はとある名言を残しています。

株式市場は年に一回開けば十分だ

近視眼的損失回避にいたる過程でセイラー教授が考えたのは、統計で見れば長期的には債券よりも株式の方が利益が出るのは自明の理なのに、どうして人は長期的になるほど安定的な債券を求めるのかという疑問から出発したそうです。

セイラー教授とカルフォニア大学ロサンゼルス校アンダーソンスクールのシュロモ・ベナーツィ教授の共同論文の中で、この近視眼的損失回避を研究する中でどれくらいの期間相場を見なければこの頻繁な評価の罠から抜け出せるか調べたそうです。色々な条件で調べた結果、年に一回というのが答えだったそう。

株式市場はボラティリティー(価格の変動幅)が大きい世界です。しょっちゅう上がったり下がったりを繰り返しているので、頻繁にその評価を気にすることは精神安定上好ましくないのは、投資をしたことがあるほとんどの方が経験でご理解されていると思います。

信頼できる企業に投資すれば日々の株価は気にならない。

シンプルな話、長期投資を行うとするのであれば株価や評価額を気にしないで放っておきましょうということです。気にすればするほど心配になってしまうのが人の心理というやつらしいので、だったら頭からほっぽり投げてしまえば良いということです。

こういうことを言いますと、いわゆるほったらかしにしとけば良いのかと考える方がいらっしゃいますが、なんでもほったらかしていれば利益が出せる訳ではないのはご存知だと思います。ダメな会社はダメです。ダメな会社に投資をしても株価は長期的に上がらないし相場に何か起きれば不安で仕事も手に付かなくなることもあるかもしれません。

重要なのはどの企業を選ぶかです。数年放置しても安心できる企業に投資をしなければ意味がありません。

アメリカの大統領がどうたらやイランがどうたらや中国がどうたらという政治経済ニュースを見てその会社が不安になるようであれば、その会社には投資しない方が良いでしょう。そうでなければ、ニュースの度に株価を気にして市場を見たい誘惑に打ち勝てないでしょうから。

政治や経済で何か動きがあったとしても、この会社なら乗り越えられるから気にならないと思えるような会社に投資をしましょう。頻繁に株価を気にするようであれば、きっとその企業の見通しにご自身で懸念を持っていることに他なりません。それでは長期投資はできません。

長期投資は放っておけば良いと表現するのは簡単ですが、いざ実行に移すのは難しいのです。どうしてもこれだという銘柄がないのであればS&P500やNYダウのインデックスファンドに投資をしましょう。これなら個別企業ほどの利益は出せないかもしれませんが、長期的に失敗することはないでしょう。

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