株式市場大幅調整の一週間、長期投資家は買いか?【3分コラム】

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先週一週間は新型コロナウイルスの影響による景気減速の懸念というよりも明確な景気悪化による株価調整が行われました。日経平均株価も金曜日終値で20743円を付けて終わったところ、かなりの調整がされたことになります。

現時点ではコロナウイルスによる世界経済の影響を完全に織り込めていない状態であるため、この後の市況環境の悪化材料が発表されれば一段と売られる相場が進行する可能性があります。個人的には、現時点での株式買い付けはまだ時期尚早に考えられます。

相場としては、FRBが世界経済の景気減速リスクの高まりを受けて緊急利下げを行いました。0.5%引き下げたことにより本来であれば買材料にもかかわらず、市況はことの重大性を受け止めた形となり不安感が一層増加、再度株価下落の悪材料となりました。

米国株式は大きく売られ、その資金が米国債に向かったこともあり米国債の利回りは急低下、新発10年国債利回りは史上初の1%割、さらには一時0.66%まで低下という事態に陥りました。これを受けてドル売りが加速、市況悪化と併せて為替は大きく円高ドル安に進みました。

金曜日終了時点での対米ドル為替レートは105円30銭程度。かなりの円高推移になりました。105円というレート水準は、多くの企業が想定為替レートとして決めているところでして、問題はこの105円すらも超えて円高に推移する場合、企業の業績予想がさらに下方修正を余儀なくされる可能性も出てくることです。

米国債利回りは急低下したとは言え、現時点では既に過去に無い水準にまで下落しています。緊急利下げの影響が強かったためであり、よほど世界経済に混乱がこれ以上深刻化しなければここから更なる利率低下は大きく無いと予想されます。

しかし市況の不安定さはすぐに収まることはありません。例えばVISAは1〜3月期の売上高予想を下方修正し、その理由としてアジアの収益悪化をあげていますが、現在は中国よりも他国の感染拡大が不安視されており、全世界規模での収益悪化は売上高下方修正には折り込まれていないのではと指摘されています。

中国国内の感染者はある程度鈍化していますが、米国を含めヨーロッパや日本も感染者は増加傾向にあります。そのため世界的な消費の減少が進み、問題が長期化すれば企業業績の悪化は予想を困難にしているため、少なくとも3月中に相場が安定するためにはよほど大きな安心材料が必要と思われます。

以上のことから、現時点で買い出動するには時期尚早と判断します。ですが、少なくとも指数も株価もほとんど調整は行われた状態にあり、割安感のある銘柄も存在します。例えば日経平均株価は20800円でPBR1倍なので、現時点でそのラインに指数は落ちてきていることになります。

長期的視野で考えれば現時点でも十分将来的な利益を見込める水準でもありますが、コロナウイルイスの影響がある程度しっかりと折り込まれない限り不安定相場は続くので、今すぐ買わないといけないような環境では無いとしています。

大半の人は底値で買おうとしますが、底値というのは未来になってから今を振り返って初めてわかるものです。土台、狙ってできるものではありません。確かに急落から反発する際は大きな急反発が見込めるので、そこで株価を買えていれば大きな利益も見込めますが、それはただの博打です。

市況が安定してきたのを確認してから買ってもちゃんと利益は出ます。焦って買うと結果的に下落相場の真っ只中だったということにもなり得るので気をつけてください。この相場は大きなチャンスです。今月末までに売るつもりだった人にとっては泣きたくなるような相場かもしれませんが、5年は保有すると考えている人にってはただのバーゲンセールです。

この精神的優位が投資を成功に導きます。

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