3分で分かるEPS

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EPSとは、1株当たりの純利益のことを言います。企業分析をする際には、このEPSが年々どのように推移しているかなどが重視してみられます。EPSについて3分で分かりやすく説明いたします。

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EPSは企業の利益の推移を簡単に数字で表す指数

EPSとは、Earnings Per Shareと表記され、1株当たりの純利益と訳されます。この言葉自体は株式分析のみならず、企業の財務や経理でも自社分析として用いることもある指数であり、広く活用されている指数であるとご理解ください。日本の企業で考える際には単位は円です。アメリカではドルです。

計算式は簡単に

当期純利益 ÷  発行株式総数

で計算できます。当期純利益を使うのは、債務や税金を全て支払い終わった後に残った利益が株主の利益になるからです。例えば当期純利益が1億円で発行株式総数が100万株であれば、EPSは100円となります。

ここではあくまで株式市場で活用する場合の話をしますので、経理や財務での話は割愛します。EPSは一株当たりの純利益を算出するものなので、他の競合他社と規模に関係なく比較できるという点がポイントになります。

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数字の増減で成長性を図ることが出来る

一株当たりの純利益を表すものなので、当然のことながら数字は大きくなっていくことが望ましいです。数字が大きくなるということは、それだけ株式の価値も高まっているということですから、企業の成長性が分かりやすくなります。

年々どれくらいの推移でこのEPSが増えているかをみることで、会社の成長性を図れます。しかし気をつけなければいけないのは、EPSの計算式でも分かるように、発行株式総数で割っているので、株式数が減ったり増えたりするだけでもEPSの数字は増減することです。

企業が自社株買いを行い発行株式総数を減らせばその分、分母は小さくなるのでEPSは大きくなります。逆に増資を行い発行株式総数が増加すれば分母が大きくなるのでその分EPSは小さくなります。

ですのでただ漠然とEPSの推移だけを見て上がったから良い、下がったから悪いと判断するのではなく、その推移の原因も調べてみることをお勧めします。自社株買いすれば上がるのはもちろん株主にとってプラスなのですが、もし上がらないような状態であれば問題があるということです。

同じように増資などで株式数を増やすことで希薄化が行われ一株当たりの価値は低下するでしょうが、再びEPSが上昇していくなら経営活動に特段も問題はないと考えられます。下がったからと言ってすぐに悪くなったと判断するのは早計です。

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株価の予想にも使われる

3分で分かるPERでも触れましたが、PERの計算式は他にも

株価 ÷ EPS = PER

でも求められます。投資家の中にはこの計算式を使っておおよその今後の株価の予想をする人もいます。株式投資は業界・業種である程度まとめて考えられます。医薬品セクターや生活必需品セクターなどのようにです。

業種の平均PERも算出されていて、この平均PERを用いて株価がどれくらいまで推移するかの予想をします。例えば、業種の平均PERが10倍である時、A社のEPSが100円で、PERが8倍であれば、株価は800円です。

A社は業種平均よりも2倍ほどPERが小さいわけです。もし今後のこの割安性が調整されるとしたら、今の株価は800円ですが、1,000円までは上昇する可能性があります。このように、同業種の他社の株価と比較してどれくらい割安かを測るにもEPSは活用できるというわけです。

株式分析を行う際には、一つの指数だけで分析しても信頼性は低いですが、複数の指数を組み合わせて考えることで現在の株価の状況を把握しやすくなります。ただ漠然と売り買いをするのではなく、お得な価格で買おうという意志が最終的な利益を生む原動力になるので知識はあって損はありません。

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