デュアルドリームは魅力的な保険?メリットとデメリットを紹介!

この記事は約8分で読めます。

デュアルドリームは、日本生命保険相互会社が製造し販売する変額年金保険です。いわゆる二階建ての仕組みをとっている保険で、外貨を活用して高利回りで運用する手法とレバレッジをかけてよりリターンを追求するという二つの仕組みで年金額の強化を図る保険です。

【注意】この保険はレバレッジ・外貨を使用しています!

この保険は一般の方々には理解の難しい高度なレバレッジ手法による高リスク取引が組み込まれています。また外貨運用による為替リスクが発生する商品です。

【注意】この保険は運用趣向の強い商品です!

この保険は変額年金保険です。変額保険とは定額保険と違い、運用の結果によってもらえる年金額が変わるものを言います。一般的には一時払い保険料自体は保証されることがほとんどですが、外貨建て保険の場合は外貨ベースでの保証なので、円貨での保証はありません。

スポンサーリンク

デュアルドリームと二階建ての変額保険です!

デュアルドリームとは、その名前の示す通り2つの仕組みを使って年金保険料を増やすことを目指す変額保険です。ただ、この保険にはレバレッジなどの言葉が使われており、投資についての理解が浅い方などは理解が難しい商品です。

また問題なのは、この商品を販売している金融機関、主に銀行の営業マンは投資に対する知識が弱くレバレッジの仕組みどころか信用取引すら理解していない従業員がほとんどです。そんな人たちがレバレッジのある商品を販売しているのが実情です。

一階層は外貨建ての利回りで最低保証を形成

まず、この保険は二階建ての仕組みを活用するため、ハイリスク運用をするための保険料を確保しなければいけません。そのため、契約期間満了時に、契約時の外貨建て一時払い保険料と同等になるよう調整を行います。

例えば保険契約時に、100万円を預けて1万ドルの一時払い保険金額になるとします(為替レートは1ドル=100円)。この保険が20年間運用する保険であった場合、20年後に1万ドルになるよう調整して外貨に両替をし、その保険料を一階部分に充てます。

この保険は10年と20年の契約期間が選択できますが、期間が長いほど満期時に1万ドルにするための元手は少なくても済むので、より多くの保険料を二階部分に充当できるわけです。

二階層はレバレッジを効かせた投資で利益を追求!

レバレッジとは、主に証券取引の世界では信用取引や先物取引などの証拠金取引に使用される「てこの原理」です。

100万円を運用して10%の利益を出せば10万円の利益ですが、100万円を担保にして3倍の300万円を借りて投資を行い同じく10%の利益が出せれば30万円の利益となります。

このように、一定のお金を担保にして何倍というお金を借りて運用することで、より大きな利益を狙っていくのがレバレッジ取引と言います。簡単に言えば借金して手持ちを増やして取引をするということです。

この仕組みをデュアルドリームでは変額保険の証券運用部分に適用させます。相場の状況次第で、利益が見込めそうだと判断したら元金以上のお金を使って更なる利益を追求して、年金を増加させようというわけです。

デュアルドリームのメリット

デュアルドリームのメリット①:外貨建ての保証あり

この保険は変額保険ですが、満期まで契約していた場合、契約当時の外貨建て一時払い保険料同等額が保証されています。勿論契約当時と満期時の為替レートは間違いなく違うので、円換算額は変動するでしょうが、外貨建てでは額面が減ることはありません。

円ベースで考える場合は為替リスクがあるため一概にこれをメリットと捉えるべきかは難しいところですが、それでも運用色の強い保険で最低限の保証があるということはメリットと呼べるでしょう。

デュアルドリームのメリット②:死亡保証に円建死亡保険特約がある

基本的にデュアルドリームは外貨建て及び変額保険なので、死亡保険金は円貨だろうと外貨だろうとその時の時価になります。よって、円貨ベースで受け取る場合は為替レートと時価次第では預けた保険料を下回る可能性があります。

但し、円建死亡保険金特約を付加することで、為替や運用状況にかかわらず、死亡時に受け取る保険金を日本円で預けた時の金額を保証する特約があります。この特約を付加することでいつ万が一があったとしても預けたお金分は最低限戻ってくるので実質的な損失はなくなると言えます。

この特約の恩恵は為替が円高に推移してしまい円換算額が元本割れを起こしてしまった場合にその損失を補ってくれるメリットがありますが、もう一つ、逆に円安だった場合のメリットはしっかり享受できるところです。為替ヘッジ(為替の影響を受けなくする取引)を行う場合円安のメリットも受けられなくなるものですが、この保険ではしっかり円安のプラスは受け取れます。

しかし、この特約を付加する場合、変額部分に割り振る保険料が減少してしまい、年金増加の期待値が下がってしまうことになるのでご注意ください。

デュアルドリームのメリット③:目標値を設定すれば自動で利益確定

外貨建て保険には一般的にこの仕組みが組み込まれていますが、デュアルドリームにも当然設定がされています。手数料や解約控除込みですが、預けた保険料から目標値まで円換算額が一時的にでも増えた場合、その時点で利益を確定し全て円建てに自動で切り替わります。

保険を契約される方は普段外国為替レートや株式市場なんて見ない方がほとんどですので、運用途中に知らぬ間に一時的に利益が大きく増える時も出てくるでしょう。その後株式相場や為替レートが悪化して再びマイナスになった時などは、あの時解約していればという気持ちも出てくるはずです。

目標値を設定することでゴールを決められるので、運用中に利益が目標値まで増えた場合自動で利益確定してくれるのは分かりやすいしありがたいものです。

デュアルドリームのデメリット

デュアルドリームのデメリット①:レバレッジリスクは高い

レバレッジとは借金をして元手を増やし、更なる利益を追求する取引な訳ですが、当然のようにリターンが大きく期待できるのと同じく、リスクも遥かに高くなります。投資額が大きくなるわけですから当たり前です。

100万円の運用で1%の損失ならマイナス1万円ですが、レバレッジをかけて300万円で運用を行なって1%の損失を出せばマイナス3万円です。つまり、レバレッジ効果は利益を大きくできる反面、損失も大きくなる可能性が高まるのです。

デュアルドリームは運用実績部分(二階建ての変動部分)においてこのレバレッジをかけます。保険料が無くなってしまうなんてことにはそうそうならないでしょうが、期待通りの結果にはならないことも考慮すべきです。

デュアルドリームのデメリット②:目標達成が相対的に難しい

目標値を決めることで、運用過程に置いて利益が出ているときに自動的にその利益を確定してしまう仕組みがあるわけですが、営業マンはこの部分において詳しい説明をしない者もいます。この目標値は、あくまで解約返戻金ベースでの目標です。

この保険には解約控除が定められており、契約してから1年目は10%の解約控除がかかり、年数を追うごとに控除率が少しずつ逓減していきます。解約返戻金とは、この控除も加えて計算される金額なのです。

ですので、実際には105%を目標に設定したとしても、例えば1年目で考えれば実際には15%の利益が出せなければ目標達成はされないのです。5年目に突入しても、据置期間によって変わりますが、10年据置で10%の利益、20年据置の場合は12.5%の利益が必要です。

5%なんてすぐじゃないかと考えがちですが、実際には遥かに上回る利益が必要になることに注意が必要です。ましてや外貨部分では為替以外でプラスに貢献することは出来ないのも問題です。

デュアルドリームのデメリット③:そもそも運用が下手

根本的な部分ですが、運用実績は芳しくありません。日本生命の公式HPでは特別勘定(運用の部分)の運用概況が公開されていますのですが、あくまで推移程度しか公開されておらず、具体的な運用方針などは記載されていません。投資信託の月報ならあまりに稚拙で苦情が出るレベルの情報量です。

米ドル建ての運用スタートは2016年10月で、価格はグングンと上昇していますが、この頃はアメリカの大統領選挙でトランプ氏が勝利し、株価が年末に向かって上昇していった時期です。米国株の指数に投資していればどんな投資信託でもそれなりの利益が得られました。

2018年は逆に弱い相場でした、2019年末にかけて上昇するのは株式指数と同じですが、コロナ禍の影響を受けた2020年2月以降の大幅な下落から、2021年5月になっても戻っていないのは恐らく債券メインの運用に切り替えたことで株価の急反発の流れに乗れなかったからでしょう。

結果結果的には2018年から契約した人はあまり運用の恩恵を受けていないということです。コロナ禍の暴落時に契約した人なら既に目標達成してるでしょうが、株式投資でもしていればより大きな利益が得られていたでしょう。

総括

この変額年金保険は、従来の外貨の高金利だけでなく、レバレッジ効果を活用して更なる利益を目指すものです。それゆえ仕組みは複雑で、大抵の銀行員が詳細を説明しきれていないと思われます(銀行員は証券マンではないので信用取引などの知識に疎い者が多いため)。

さらには変額部分(特別勘定)の運用結果についてのフォローや情報提供もあまりなく、公式HPに掲載している運用概況も親切とは言えません。手数料や解約控除も考えればやはり顧客不利な商品と言わざるを得ません。

これらの顧客不本意な商品は金融機関の手数料稼ぎに使用されやすいものです。銀行等から営業を受けた際には、具体的な詳細まで突っ込んで質問し、しっかり吟味し納得した上で契約することをオススメします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました