その分散投資、本当に必要ですか?

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分散投資、投資を行う人であれば誰しもが耳にしたことがあるでしょう言葉です。

分散投資の重要性は投資のリスクを抑えるという観点で学ぶ初歩です。ですが、何でもかんでも分散すれば良いというわけではないことをご説明したいと思います。場合によっては、分散投資はリスクを拡大させることにもなりかねません。

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分散投資の一般的に論じられる必要性

分散投資の必要性はいろいろなところで語られます。

まずは籠に盛る卵の例え。例えば一つの籠に10個の卵を盛ったとします。これはつまり大切なものが一つのところに集中しているという状況です。分散投資の観点からすると、これは非常にリスクが高いということになります。

想像するまでもなく、この籠を落としてしまえば、中に入っている卵は全て割れてしまうからですね。一つの大事が起きれば途端にダメになってしまう、これではいけないというわけです。

籠を5個用意して、その中に卵を2個ずつ盛っていけばどうでしょうか。この中のどれか一つを落としてしまったとしても、残りの8個は無事です。このように、どれかがダメになってもどれかが無事なら最悪の事態を回避できるのが分散投資の最大のメリットです。

これを株式市場で説明すれば、投資した会社の業績が悪く株価が下がってしまう場合、その会社だけに投資をしていれば業績低迷の悪影響を一手に引き受けてしまうことになります。ですが、10の会社に資金を振り分けて投資をしていれば、2、3社が業績悪化しても他の会社の業績が良ければ全体のリターンは確保できる、ということになります。

この説明からも分かるように、この方法は、投資をする人が企業分析について詳しくないとか自信がないという場合には非常に有効な手段であります。投資の神様であるウォーレン・バフェット氏も分散投資は「無知に対するヘッジ」と表現していることからもわかります。

分散投資のデメリット

では、逆に分散投資のデメリットはなんでしょうか。

それは、ダメな投資先にも投資をしてしまうリスクがある。

ということです。これは株式銘柄もそうですし、国単位で見てもそうです。

とりわけインデックスファンドに投資をする際、日本で販売しているインデックスファンドの指数は時価総額の大きいところから抽出していたり、指数を作成する企業が選んでいたり、そもそも市場に上場している会社全てを合算してしまう指数がほとんどです。

この場合、全部買いなんかをする指数では業績云々は考慮されませんので、業績が低迷してたり悪化している企業にも投資をする可能性が高くなります。日本のTOPIXなんかは一部上場企業全てに投資をするので、確実にダメな会社にも投資することになるでしょう。

インデックスファンドはコストが低いため人気がありますが、ダメな会社にも投資してしまうことで結果的にリターンが悪くなるという部分に関しては多くを語られません。

国単位で見ても同じことが言えます。会社の業績を分析研究するのは専門家でもないとなかなか難しいですが、同じことは国にも当てはまります。今はアメリカが良いとか、中国が悪いとか、インドが伸びているとか、そういったことはあくまで表面的なことでしか図れず(GDP成長率が高いとか人口増加が著しいなど)、確かなことは言えません。

だからこそ分散をするわけですが、やはり経済成長が落ち込んでいて株価が低迷している国に投資するリスクが出てきます。

とりわけよく聞くのは、新興国とされる国への投資ですね。中国、インド、ベトナム、フィリピン、インドネシア、などなど数多くの国が挙げられます。

先進国の経済成長率が1%〜2%台で推移しているのに対し、新興国の経済成長率は5〜7%台と圧倒的に成長速度が違います。そんなところに投資をしないなんてあり得ないだろうと、銀行や証券マンの営業トークで使われます。

確かになるほど訴えたいことの意味はわかります。先進諸国では成長速度はどうしても低水準にならざるを得ない。それなら絶賛成長しているところに投資をするのは道理に適っているとも思える。ですが、言葉が分からない、その国に行ったこともない、会社がどんなものかさえ理解できないのに、ご自身のお金を託したいと思えるでしょうか。

よく投資をされる方とお話をされる時に思うことなのですが、どこどこの企業が良いという話を聞いたから買ってみたとか、この投信を勧められたから買ったとおっしゃるんですが、大抵の人はどうして良いと思うのかをうまく説明できません。良いと言われたから買っているので仕方がありませんが、これってちょっと危険です。

得体の知れない露天商がこれを買うと幸福が訪れると言われて壺を買ってしまうような、そんな怖さがありませんか。あくせくと仕事をして汗水流して稼いだお金を、自分ではよくわからないところに預けているんです。非常に高リスクだと言えます。

遠くの知らないものより近くの知ってるもの

日本やアメリカだけじゃなく、中国やインドや南アフリカのような国にも投資をした方が世界経済の恩恵を受けらますよ〜という話はよく聞くものです。それは確かに事実ですが、だからと言って知りもしない企業や国に投資をするのは危険です。

お勧めしたいのは、世界全体に販路を持つ世界的ブランド力を持つ企業です。インドや中国が経済成長著しいから投資をするのであれば、そういった国に販路を持つ企業に投資をすることで、間接的にインドや中国などの経済成長の恩恵を受けられると思いませんか?

これはあくまで例えなので、この銘柄を買ってくださいというわけではありませんが、アメリカのコカコーラ社なんかはその良い例だと思います。

コカコーラの販路は世界全体にわたります。先進諸国だけでなく新興国、途上国にも卸されています。コーラ製品自体は独自で販売している地元の企業もあるそうですが、比較して好まれるのはコカコーラのところも多いそうです。

コカコーラ社自体はアメリカの企業です。株価は安定しています。配当も年3%前後の利回りが出ます。株価は長期的にはゆっくり上がっています。よく知っている会社ですし、決算報告も英語が読めれば分かりますし、情報も手に入りやすい。そして、世界中の経済成長の恩恵を受けられる。

Coca-Cola Company (The) (KO) Interactive Stock Chart - Yahoo Finance
Interactive Chart for Coca-Cola Company (The) (KO), analyze all the data with a huge range of indicators.

敢えて為替や国としての安定性に乏しい新興国や途上国に大きなリスクを負って直接投資をしなくても、十分に分散投資はできるんです。投資は成長している対象に資金を投じるのは当然ですが、分からないものに投資をすることは非常にリスクになります。

ウォーレン・バフェット氏の名言にある

リスクは自分が何をしているかわからない時に起こる

これに尽きると思います。営業マンのトークに惑わされず、ご自身が理解できるものに投資を行うようにしてください。

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